後期高齢者になりました

四季酩酊 第120回

酒坊

4月生まれの私は75歳になった。

さっそく「後期高齢者医療被保険者証」が「東京都後期高齢者医療広域連合」から届いた。いままでは「国民健康保険高齢受給者証」と「国民健康保険被保険者証」の2枚を所持していた。これがあたかも便利になったでしょうと言わぬばかりに「この保険証1枚で医療機関等を受診できます」と太字で強調していた。

後期高齢」嫌な呼称である。繊細な言語を持つ日本人としては優しさが全く感じられない言葉である。

もともとは人口学や老年学の学術専門用語で、75歳以上を「後期高齢者」、65歳から74歳までを「前期高齢者」と区別していたが、2006年に「高齢者の医療の確保に関する法律」(高齢者医療確保法)が成立し、2008年4月から75歳以上を切り離した独立の健康保険制度「後期高齢者医療制度」が発足した。しかし後期高齢者という名称には、「75歳以上を切り離すのは差別的」「現代の姥(うば)捨て山」であるといった批判が強い。そのため、後期高齢者医療制度の名称については、「長寿医療制度」という通称名を使用することもある。(日本大百科全書)

後期高齢者。唾棄すべき言葉だ。朝日新聞の「天声人語」で「この名前を聞くと、ついに年齢の断崖に追い詰められた感、がする」という。頭でっかちのユーモアもセンスも無い厚生労働省のやることだ。年金問題しかり、もっと国民に向かった仕事をして下さい。

ちなみに当時の福田総理は「長寿医療制度」を押していたらしい。巷では「熟年」「壮年」などの提案もあったという。「やすらぎ医療制度」なんかもいいんじゃないか。

いやだなあ 後期高齢者保険証が届く  酒坊

上野公園花見酒

四季酩酊 第119回

香川県の酒「金陵(きんりょう)」

酒坊

あと何年花見ができるのか。思うとすこし悲しくなる。そこで、花見は毎年違う場所に行く事にしている。無職はありがたいことに、混雑の日曜日に行かなくてもいい。3月26日の月曜日に上野公園へ出掛けた。気温18℃ 、いい塩梅である。

上野駅の公園口を出る。混雑の交差点を渡り、真っ直ぐ行くと上野動物園の表門だ。赤ちゃんパンダのシャンシャンは先着順で誰でも観覧できるが、プラカードに「今の時間からは見られないかも知れません」とあった。ひとり2分の制限だ。まだ10時半である。

動物園表門の手前の大きな通りを左に曲がる。満開の桜が空を覆っていた。宴会の席はまだ席取りが寝転がっているほどで、酒盛りはまだ無い。途中から上野大仏に寄って、獅子頭のお守りを買った。精養軒の正面を歩き、東照宮に向かう。2年前に「とうりゅう会」の吟行で来ていたが、まるで別世界だ。参道の両側は屋台で埋め尽くされていた。大灯篭や村田周魚、尾藤三柳の川柳句碑が無惨にも屋台に隠れて見えない。五重塔を桜越しに写真を撮っていると、外国人の若い娘がスマホを示しながら、写してくれと寄ってきた。スマホなど弄ったこともなかったが、シャッターを教えられてどうにか写せた。

「寛永寺清水観音堂」の「月の松」の丸の中から弁天堂を覗き、桜並木を歩いた。外国人が多かった。中国人のほとんどが自撮り棒を持っている。件の白人娘はひとり旅だったのか。大河ドラマの西郷さんを下って、川柳の原点・誹風柳多留発祥の地の碑「黄金のアヒル像」に特選を祈願して、アメ横を歩いた。

ひところのアメ横じゃない。屋台化していた。魚介や干し物を肴にどこも満席だった。この季節だけなのだろうか。ちょっとそれた串揚げ「かのや」に入って、熱燗2合とハイボールを呑んでアメ横をぶらり。日本人も外国人もお祭りが好きだなあ。御徒町駅前の「吉池」の地下2階へ用足しに下りたら酒売り場に、香川の「金陵」があった。1月に小松さんが出身地の地酒で「川鶴」と並び紹介していただいた。
壜のラベルに書いてある通りの酒だ。贅沢は言えないが、精米歩合は50%以下の大吟醸が好きだが70%はちょっと濃すぎる。金陵でも好み、金額によってたくさんの種類がある。精米35%の純米大吟醸もある。(720ml・3780円)呑んでみたいものだ。

ラベルには、

【日本酒本来の風味、色合いを生かしたお酒】

「金陵濃醇純米は一般のお酒より濾過を押さえて酸味・旨み(アミノ酸)をもたせて、コクを追求したしたお酒です。このお酒は淡い山吹色をしています。この色は製造の段階で生れる旨み成分によるものです。・・・日本酒は料理全般に合いますが、特にこのお酒はコクのある味付け・旨みのある食材に好相性です。常温、ぬる燗から上燗で、ゆっくりとお楽しみください。」書いてある。

全国制覇まであと4県(鳥取・徳島・宮崎・鹿児島)である。

こんぴらさんで呑んだお酒と同じ味  酒坊

【ご参考】

※銘柄名「濃醇純米 金陵」
※酒蔵「西野金陵株式会社・香川県仲多度郡琴平町」
※原料「米(国産)・米麹(国産)」
※原料米品種「讃岐産オオセト100%」
※精米歩合「70%」
※アルコール度数「15度以上16度未満」
※価格「720ml・1000円」
※製造年月:2018.3.6

 

 

日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと7県

 

四季酩酊 第117回

神奈川県の酒「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」

酒坊

迂闊にも神奈川県の日本酒のラベルがない。

函館の7年間の勤務を終え、妻と長女を伴い、内地に戻ってきた。茅ヶ崎を皮切りに、横浜、川崎と10年間を神奈川県の住民として生活した。だから、自宅で神奈川の酒を一滴も呑まなかったとは考え難いが、ラベルが無いのだから仕方がない。 続きを読む 日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと7県

日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと9県

四季酩酊 第114回

沖縄唯一の清酒「黎明」

酒坊

川柳勉強会「めだかの学校」は月1回横浜で行っている。会員は7名だから、懇親会は気分によって変わる。ここ最近は「居酒屋・権太」だ。酒の肴が旨い。1月の懇親会もここだった。だいたい熱燗かハイボールなのでメニューは見ないがオーダーを終えたので、置いてある酒の種類を見た。全国の地酒が並んでいた。そこには沖縄の「黎明(れいめい)」があった。 続きを読む 日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと9県

日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと10県

四季酩酊 第113回

大分県「西の関」

酒坊

新しい年が明けてひと月が経とうとしている。川柳の句会には4回参加してそれなりの結果を得たが、残り少なくなってきた時間に焦りはある。心残りがもう一つあった。

四季酩酊第28回(2012.9)で家飲み全国制覇を誓ったが、遅々と進まない。進まないどころか、そっくり10県も残っている。気が付けば後期高齢者だ。酒坊というペンネー 続きを読む 日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと10県