上野公園花見酒

四季酩酊 第119回

香川県の酒「金陵(きんりょう)」

酒坊

あと何年花見ができるのか。思うとすこし悲しくなる。そこで、花見は毎年違う場所に行く事にしている。無職はありがたいことに、混雑の日曜日に行かなくてもいい。3月26日の月曜日に上野公園へ出掛けた。気温18℃ 、いい塩梅である。

上野駅の公園口を出る。混雑の交差点を渡り、真っ直ぐ行くと上野動物園の表門だ。赤ちゃんパンダのシャンシャンは先着順で誰でも観覧できるが、プラカードに「今の時間からは見られないかも知れません」とあった。ひとり2分の制限だ。まだ10時半である。

動物園表門の手前の大きな通りを左に曲がる。満開の桜が空を覆っていた。宴会の席はまだ席取りが寝転がっているほどで、酒盛りはまだ無い。途中から上野大仏に寄って、獅子頭のお守りを買った。精養軒の正面を歩き、東照宮に向かう。2年前に「とうりゅう会」の吟行で来ていたが、まるで別世界だ。参道の両側は屋台で埋め尽くされていた。大灯篭や村田周魚、尾藤三柳の川柳句碑が無惨にも屋台に隠れて見えない。五重塔を桜越しに写真を撮っていると、外国人の若い娘がスマホを示しながら、写してくれと寄ってきた。スマホなど弄ったこともなかったが、シャッターを教えられてどうにか写せた。

「寛永寺清水観音堂」の「月の松」の丸の中から弁天堂を覗き、桜並木を歩いた。外国人が多かった。中国人のほとんどが自撮り棒を持っている。件の白人娘はひとり旅だったのか。大河ドラマの西郷さんを下って、川柳の原点・誹風柳多留発祥の地の碑「黄金のアヒル像」に特選を祈願して、アメ横を歩いた。

ひところのアメ横じゃない。屋台化していた。魚介や干し物を肴にどこも満席だった。この季節だけなのだろうか。ちょっとそれた串揚げ「かのや」に入って、熱燗2合とハイボールを呑んでアメ横をぶらり。日本人も外国人もお祭りが好きだなあ。御徒町駅前の「吉池」の地下2階へ用足しに下りたら酒売り場に、香川の「金陵」があった。1月に小松さんが出身地の地酒で「川鶴」と並び紹介していただいた。
壜のラベルに書いてある通りの酒だ。贅沢は言えないが、精米歩合は50%以下の大吟醸が好きだが70%はちょっと濃すぎる。金陵でも好み、金額によってたくさんの種類がある。精米35%の純米大吟醸もある。(720ml・3780円)呑んでみたいものだ。

ラベルには、

【日本酒本来の風味、色合いを生かしたお酒】

「金陵濃醇純米は一般のお酒より濾過を押さえて酸味・旨み(アミノ酸)をもたせて、コクを追求したしたお酒です。このお酒は淡い山吹色をしています。この色は製造の段階で生れる旨み成分によるものです。・・・日本酒は料理全般に合いますが、特にこのお酒はコクのある味付け・旨みのある食材に好相性です。常温、ぬる燗から上燗で、ゆっくりとお楽しみください。」書いてある。

全国制覇まであと4県(鳥取・徳島・宮崎・鹿児島)である。

こんぴらさんで呑んだお酒と同じ味  酒坊

【ご参考】

※銘柄名「濃醇純米 金陵」
※酒蔵「西野金陵株式会社・香川県仲多度郡琴平町」
※原料「米(国産)・米麹(国産)」
※原料米品種「讃岐産オオセト100%」
※精米歩合「70%」
※アルコール度数「15度以上16度未満」
※価格「720ml・1000円」
※製造年月:2018.3.6

 

 

上野公園花見酒」への2件のフィードバック

  1. 上原さん 我が郷里の(讃岐でも私の西讃地区の)銘酒「金陵」を飲んで頂き
    感謝したい気持ちです。
    それに味も良さそうで常温、ぬる燗から上燗まで楽しめるとの事でホットしています。
    残り三県からはカウントダウンです、頑張って下さい。
    10月1日の「日本酒の日」には達成を記念して有志で酒盛り致しましょう、楽しみにしています。

    上野公園の花見で一番の思い出は大分昔の事ですが江東ビル時代に若い社員には先乗りでの場所取り、女子社員には買い出しに行ってもらい大人数で宴会もどきで大騒ぎしました、終わると上野の街へ繰り出していました。
     桜と言えばこの歌に昔から共感を覚えていました。
    『散る桜残る桜も散る桜』 人生を言い切ることの素晴らしさだと思います。

    1. 小松 さん
      コメントありがとうございます。
      『散る桜・・・』良寛禅師の辞世の句と言われていますね。
      自分の人生を桜に喩えられる人は多くはないでしょう。
      家呑み制覇もあと4県。達成したら、自分の中のベスト10を呑み直して、桜のように散りたいですね。

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