鳥取県の酒 呑み比べ

四季酩酊 第121回

日本酒家飲み全国制覇へ・・・あと3県

酒坊

鳥取砂丘に登ったことはあるが酒を呑んだ記憶がない。

日本酒にも階級がある。昔なら特級・一級・二級酒と言ったところだが、不味い酒でも税金を多く払えば、特級酒になれた。特級酒の名前で旨い旨いと呑んでいた金持ちは、(特級酒=旨い)と信じていた。小さな酒蔵を訪ねて旨い二級酒を呑む、のが真の酒飲みである。さしずめ、現代の私だ。

いつの頃からか等級が変わった。悪酔いする添加物も無くなった。純米・吟醸・大吟醸・・・多岐に亘っている。酒を嗜まぬ人には何を呑んでいいのか判らない。居酒屋で熱燗と言えば、吟醸の松竹梅が沢の鶴だ。精米歩合(米を磨く率)が60%以上で、米自体を味わう。

まあ、すっきりはしない。冷酒は60%以下の大吟醸になる。高価なのに手に入らない山口県の『獺祭』の一番高いのになると、米を磨きに磨いて23%まで削いでいる。

『冨玲』は鳥取ランキング1位であるが、全国では100位以下(私はこの順位を当てにしていない。なぜなら久保田が100位以下なのだから)

それは、久保田のどの酒を呑んでそのようなランクにしたかという事だ。銘柄は萬寿・翠寿・碧寿・紅寿・千寿・百寿・・・まだあるが、萬寿を呑んだのか、百寿を呑んだのかでは差があり過ぎる。

鳥取県にも酒蔵はたくさんある。たまたま手に入ったのが、梅津酒造の冨玲だったという事だ。その冨玲もたった3種類呑んだからって鳥取の評価は出来ない。

左から
①原酒
②吟醸
③にごり酒であるが、3種類ともに酸味が強かった。酸味の好きな方にはお薦めである。

ちなみに、冨玲とは応援の掛け声「フレーフレー」から命名されたという事です。
全国制覇まであと3県(徳島・宮崎・鹿児島)である。

らくだのこぶを酢醤油で呑む冨玲  酒坊

【ご参考】

※酒蔵「梅津酒造・鳥取県東伯郡北栄町大谷」
① 冨玲 原酒
※原料「米(鳥取県産)・米麹(鳥取県産米)」
※アルコール度数「21度」
※製造年月:2018.3

② 冨玲
※原料「米(国産)・米麹(国産)」
※アルコール度数「15度以上16度未満」
※製造年月:2018.3

③ しぼりたて生酒
※銘柄名「日本酒 冨玲 にごり原酒」
※原料「米・米麹(精米歩合80%)」
※原料米「鳥取県産米 山田錦100%」
※アルコール度数「20度」
※製造年月:2018.3

鳥取県の酒 呑み比べ」への2件のフィードバック

  1. 上原さんご苦労様です。残り三県の徳島は何となく分かりますが酒どころ九州の宮崎、鹿児島が残るのはご本人も予定外でしようか?。
    何はともあれ愈々カウントダウンが始まりましたね、10月1日の「日本酒の日」までに出来ましたら完遂を陰ながら願っています。

    おっしゃるように日本酒は多種多様ですね、日本酒の最高峰、大吟醸酒(純米大吟醸酒)良質の原料の良い部分だけ使い余分な成分を取り除いたこれぞ最も「格調高いお酒」と言う事が分かりました、この様に上原さんは飲むだけでは無くお酒に対する講釈や蘊蓄は愛飲家にとっては欠かせない毎回の内容になっています、今後も独自の視点から色々お教え下さい宜しくお願い致します。
       『肝臓よ家飲みだけは認めてよ』  小松 小結
     

    1. 小松 さん
      いつもコメントをいただきありがとうございます。
      書き手には大いなる励みになります。
      お蔭さまで、全国制覇まで3県になりました。
      温暖な九州は清酒造りには過酷で、鹿児島は40年前に日本酒の製造をやめました。無いのもまずいということで、福岡辺りで作らせた酒を鹿児島で売っていたらしい。しかし、鹿児島だけないのは寂しいと思ったのか、5年ほど前から再開しましたが、地元にしか卸していないそうです。ネットで買うしかありません。
      偏見かも知れませんが、元々九州には期待していませんでした。たくさん流通しているのは、熊本の「美少年」でこれは早くから呑んでいました。
      やはり九州は焼酎大国です。
      気候風土の関係で仕方がないと思っていますが、沖縄・鹿児島・宮崎・・・と日本人の飲む日本酒を造るという心意気がうれしいです。

コメントは停止中です。