壷阪寺・観音時計

1313  成田征二


  奈良県高取町にある「壷阪寺」は、浄瑠璃の「壺阪霊験記」でもお馴染みの、眼病封じの寺として有名なお寺です。
  当時の常盤住職は、印度の「ハンセン病」の撲滅に力を注がれた事で、印度政府から観音像(石像)が贈られることになったのです。
その石像を、印度から壺阪山の頂上まで運ぶ必要があり、その為には山道の拡張費用も含めて、膨大な費用が必要になったのです。
常盤住職は、当時の早川会長とは懇意にされていた為、ご寄付をお願いされたのですが、その時、早川会長は個人的にはご寄付を引き受けると同時に、何か、この機会にシャープの商品を売って利益を稼ぐ方法はないかと、奈良工場に相談がありました。
 その頃の奈良工場は、電卓が一段落していた事もあり、液晶と
LSIを使った応用商品として、ペンダント時計を開発しており、
その時計の裏に梵字を刻み込んで、当時流行になっていた写経をセットにした「観音時計」を、1万円で売り出すことを提案したのです。
西は近鉄デパートで、東は高島屋で売り出したところ、アット言うまに目標の2万個が売れてしまい、写真にある通りの石像が、シャープの太陽電池でライトアップされています。
皆様も奈良にお越しの節は、是非、壷阪寺にお参りして、その石像をご覧下さい。
  当時、壷阪寺の鐘撞堂の横にあるヒノキで、常盤住職に我が家の表札を作って頂いたのが、今でも家宝として残っています。

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