

四季酩酊 第141回
酒坊
1年5か月振りの投稿に忘れられたコーナーになっているかも知れません。
コロナ禍での長い自粛生活は終わらない。鎮火したかと思うと、埋火のように火種があってすぐに発火する。いくつの波を越えればいいのだろうか。
未曾有のウイルス発生に外出さえできない事態でもストレスは最小限に抑えられている。川柳をやっているお陰である。川柳同好会「とうりゅう会」に参加して良かったとつくづく思う。月一回の所属結社(東京みなと番傘川柳会)の句会やとうりゅう会の句会、別の柳社の大会もことごとく中止になり、参加できないのは寂しい。が、川柳には「誌上句会・大会」というものがある。いわゆる投句である。対面の句会は中止でも全国で募集がある。コロナ禍にあっても投句のために月に300句は作る。暇などない。ただ、外出ができないので材料に欠ける分だけ大変である。
このたび川柳唯一の月間専門雑誌(約230頁)『川柳マガジン』の新人コーナー「新鋭☆川柳」に於いて規定得点を獲得したので新人を卒業することになった。
ついでに、直近の状況では「日本現代詩歌文学館」主催が『われ、敗れたり-敗北と失敗、あるいは挫折と復活の詩歌-』のテーマで募集した川柳部門で優秀賞をいただいた。
晩年は自慢話になる挫折
金にはならないが川柳は優雅で高貴な趣味である。
縄文杉はきっと昨日を悔やまない 酒坊