6123 山下 信
昨年1月に草津白根山が突然噴火し、訓練中の自衛隊員が噴石に当たり死亡しました。
実は、36年前小生もすんでのところで同じ様な危険に巻き込まれるところでした。
1983年志賀草津道路に気象観察設備を設置する工事をシャープが受注しました。小生は営業部員でしたが、工事を経験した方が現場を理解し、客先に良い提案が出来るようになるとのことで、工事課長からある程度説明を受け現場に乗り込みました。
実際の工事は、草津町内の土木、電気工事業者を下請けとしてお願いし、工事を始めました。実際は素人の集まりの様なものですから、小生は職人を帰した後、現場に座り込み、これで今日は良かったのだろうか、なんの音も聞こえないシーンとした所で1時間ほど考え込んで山を下りてくる毎日でした。
11月に何とか工事も完成し、奈良の技術部に現場調整をお願いし、全ては完了しました。14日(月)に発注者の竣工検査の日程が決定し、12日は市ヶ谷に完成図書の整理の為、帰社しました。13日の日曜日には書類を車に積み込み、草津に向けて出発しましたが、カーラジオから草津白根山が噴火したとの臨時ニュースがありました。草津に近付くにつれて灰が積もり出し、やっと草津白根山のお釜の近くにあるレストハウスに着きました。駐車場には10~20cm程の噴石がアスファルトを破り、めり込んでいます。幸い気象設備機器には当たっておらず無事でした。14日の検査には発注者と小生合わせて5人程で現場検査を開始しましたが、近くに大学の火山学者とTVカメラマンが来ており、お釜に登り出しました。我々もヘルメット姿ですから紛れ込んで一緒に登り、お釜の中に入り写真を撮り合いました。その内一人が突然、青い顔をして倒れました。火山ガスを吸い込んだようで大変だということなり、皆で担ぎ上げ急いで山を下り事務所で介抱しましたら、何とか顔色が戻り、会話もできるようになりました。噴火による死者はゼロでしたが、危ない所でした。
36年も前のことですが、昨年の噴火報道で改めて思い出し、人生ついていると感じています。
