日本最北端のゴルフ場へ行く
1654 大澤昭一郎
数年前から少しずつ身辺整理を始めていますが、札幌勤務時代に書いたゴルフに関する手書き原稿が見つかり、Wordを使ってパソコンに入力してみました。
『北海道のゴルフ』と『日本最北端のゴルフ場へ行く』の2点です。
本日、1986年9月6日(土)、日本最北端ゴルフ場の午後2時のスタートを予約してあるので、飛行機で千歳空港から稚内空港へ行けば、十分スタート時間に間に合う。
札幌駅でKと待ち合わせ、10時58分発の特急に乗った。あいにくの雨が列車の車窓にあたり、しずくとなって窓ガラスを伝い落ちていた。特急は定刻の11時27分に千歳空港駅に着いて、長い連絡通路を急ぎ足で空港へ向かった。TDAの搭乗口は空港の左端にあるので、歩いて10分以上かかるのだ。日本近距離航空の493便は、11時55分の出発であまり余裕はない。カウンターで稚内地方の天候を訊くと、やはり雨とのことであった。
YS機は満席だった。飛行機は留萌の上空を過ぎた辺りから海岸線に沿って北上し、天売、焼尻の2島が眼下の雲間に見え隠れした。今年の夏休みに、家族で焼尻島に海水浴に来た時、羽幌町郷土館(元は焼尻の旧家)にゴルフのヒッコリークラブが展示してあったのを覚えている。勿論、島にはゴルフ場はないので、当時の旧家の主人は遠路、札幌・小樽・函館にでも通ったのであろうか。
雨も大分小降りになってきた。これなら雨にやられずに済むかも知れない。その内、先方に利尻・礼文島が見えてきた。飛行機は旋回すると、宗谷湾に面した稚内空港に着陸した。定刻の1時丁度だった。車で迎えに來る筈のSは、まだ来ていなかった。しばらく待っていると、急ぎ足でやってきて道を間違えて遅れたのだという。ゴルフ場は飛行場から車で10分ほどの距離の高台にあった。2時のスタートであり、急いで麺類を腹に入れると、OUTの1番ホールへ向かった。
稚内カントリークラブは、1964年9月にオープンした全長5809mパー72のコースだ。幸い雨は上がったが、低い雲が垂れ込めている。それでも時折薄日が差す。天気が良ければ、利尻富士や遠く樺太まで眺望できるという。1番ティーの標示板の下方に「日本最北端 稚内カントリークラブ」と書かれていたので、その前で来場の記念に写真を撮った。
さあ、スタートである。本日のキャディーはあまり経験がないらしく、これまでにプレーヤーに付いたのは1、2度しかないという。
1番ホール:340mのパー4。平坦で真っ直ぐのホール。やや右下がりになっている。
2番ホール:485mのパー5。フェアウエイは狭く第2打で左右のOBが出やすい。
3番ホール:309mのパー4。右ドッグレッグのホールで右のマウンドすれすれに狙うとよい。
4番ホール:392mのパー4。ゆるい打ち下ろしの真っ直ぐのホール。グリーン左手前にバンカーがあるので、右目から攻めるとよい。
5番ホール:327mのパー4。200m付近に池があるので、左側を狙うか、池の手前に刻む。
6番ホール:172mのパー3。谷越えで右がOB。グリーンは砲台で小さい。手前から攻める。
7番ホール:325mのパー4。左ドッグレッグ。160m辺りの左がOBなので、右目から攻める。ロングヒッターはOB線上をショートカットすれば2オンが楽になる。
8番ホール:183mのパー3。谷越えのホールで、右にOB線が続いている。グリーン奥左右に大きなバンカーがあるので、手前に落として寄せワンを狙う。
9番ホール:481mのパー5。ホール全体が右に傾斜している。右にOBがグリーン奥迄続いている。
この稚内CCの声問(コエトイ)コースは、飛行場に近い高台にあり、宗谷湾が間近に見下ろせ、コースは樹木も少なく、ラフはあくまでラフらしく、フェアウエイはうねっていて、荒涼とした感じがあり、テレビで観るイギリスのシーサイドコースの趣がある。北海道のゴルフ場の例にもれず、前半のハーフから後半のハーフへは、休憩を取らずにそのまま続けてプレーする。
10番ホール:434mのパー5。1番の右隣りに位置し、広々とした右ドッグレッグのホールで、のびのびと打てる。
11番ホール:151mのパー3。グリーンから13m手前全面がOBになっている。
12番ホール:277mのパー4。右ドッグレッグのホールで160mの左にクロスバンカーがあり、その奥はOBになっているので、アイアンのティーショットがよい。
13番ホール:560mのパー5。全体に右に傾斜していてラフに入るので、左側から攻めるのがよい。
14番ホール:338mのパー4。前方に利尻富士、左に原野が見える美しいホール。ゆるい登りで、左がOBなので右から攻める。
15番ホール:294mのパー4。打ち上げの右ドッグレッグのホールで、ティーショットは右側の真ん中を狙うと距離を稼げる。この辺りから夕暮れで少し薄暗くなってきた。
16番ホール:137mのパー3。谷越えでピンの位置が見えない。グリーン手前右にバンカー、その右はOB。
17番ホール:278mのパー4。ティーは高台に位置し、打ち下ろしの左ドッグレッグ。180m付近にクロスバンカー、ロングヒッターは左の林の上をショートカットする。
18番ホール:326mのパー4。打ち上げのホールでピンは見えない。左側がOB、ティーが右方向に向いているので注意が必要。
プレー終了後(スコアは私104,K101、S112)、風呂には入らず、顔だけ洗って、支払いを済ませる(土日ビジターフィ7260円・キャディーフィ1700円)。その後、予約しておいた稚内市内のホテルにチェックインし、郷土料理店「北前船」で新鮮な魚料理を堪能し、そこの女将に教えられた近くのクラブで看板まで美味い酒を楽しみながら、本日のプレーを語り合った。
翌日はKを飛行場へ送り、Sの運転で宗谷岬・納沙布岬を見学し、稚内温泉の湯に浸かり、サロベツ・羽幌と海岸線を下って旭川のホテルに泊まった。