四季酩酊 第68回
酒坊
窓の外が白い。予報通り雪になったと思った。ふと、三好達治の詩を口ずさんだ。時計を見ると4時である。
太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。
私は雪が好きだ。函館の7年間の生活がそうさせたのかも知れない。もう一つ好きな雪の詩がある。伊藤整の「雪あかりの人」だ。長いが紹介します。
雪のふる夜ごとに 
ひとり私を訪ねてくる人がある
夜更け
私は眠っていて知らないけれども
街中に吹雪が吹きすさみ
家並みが雪にうづまるときも
その人は
うすい歯の足駄をはき
紫の角巻に顔をかくしてきて指で私の窓の雪をおとし
夜すがら泣いて語っては
夜明けの雪あかりの中をさみしく帰っていくのを
私は朝になってからよく知っているのだけれども
かなしい私にむすびつけられた人よ
私が寝ついたときにはきて
一日 街の乙女らに目を燃やす私を
その人は いつも泣いていさめて行くのだけれども
子犬も雪が好きだ。私も大人に成り切らないのかも知れない。雪国の人はうんざりだろう。私にこんな句がある。
雪国に性懲りもなく雪は降る
雪掻きを終え、朝風呂で身体をジンジンさせてから雪見酒を楽しんでいる。極楽極楽。
四国出身の私も雪と言えば札幌勤務の札ちょん時代を思い起こします、冬になると会社の前と裏に有る駐車場の雪かきが会社の四階に居る私たち寮生が早起きし(起こされて?)出勤前に行っていました、ただ雪かき未経験者が多く特に私等は『内地の人間は要領が悪く戦力にならん』と何時も邪魔者扱いでした、その代りと言えば恐縮でしたが、身の凍る冷気と適度な運動なので二日酔いの頭を冷ますのには最適だった懐かしい記憶が有りました。
酒坊さんのような洒落た雪見酒を味わいたい心境です、我が家の庭に少しでも積もって呉れないかと願っているこの頃です。
雪予報酒屋に走り森いぞう 小結
コメントありがとうございます。
19日と20日と外出していました。ら、私の家の駐車場や道路に雪が残っていました。朝から雪かきで右腕が痛い。
森伊蔵は高価で年金生活者の手に負えるものではありませんが、一度は味わってみたいですね。私の雪見酒は、雪のように白い「五郎八」の濁りです。度数が高いのでほどほどにしていますが・・・。