四季酩酊 第102回
酒坊
全国に先駆けて桜の開花宣言がなされてから寒い日が続いている。体調を崩す人間も多いが、小さな犬の具合がおかしくなっても不思議ではない。4歳の愛犬、パピヨンの音ちゃんが脱糞をした。散歩の時以外は絶対にしないのに、ゲージを見ると寝床から離れたところに下痢をしていた。
散歩には出たが少量の柔らかい便か下痢だった。思い当たるようなことは妻にもなかった。その日一日は動きも大人しく何も口にしない。
次の日は食欲はあったが、下痢は続いている。血も混じっていた。3日連続して私は外出の予定があって病院に連れて行くことはできない。行きつけのマミー動物病院は車でなければ行けないので、妻には無理だった。25日の土曜日に連れて行った。
「原因は解からないが」といい「最近このような症状の子が多いんですよ」と獣医は言って、2種類の薬をくれた。ディアバスター錠(下痢止め)とビオフェルミンRという私も服用したことのある整腸剤だ。「人には人の乳酸菌」は「犬には犬の乳酸菌」か。思わず蒼井優の顔が浮かんだ。それぞれ1日2回の5日分をいただいた。
帰ってから小さく砕いて、ささみに包んで食べさせようとしたが、薬だけ舌で押し出して飲んでくれない。大好きなチーズに包み無理やり飲ませたが、次の日は、薬を包まないのに昨日の嫌なことを思い出したのかチーズもささみも食べない。
インターネットで「犬に薬の飲ませ方」を検索したら、動画で事細かく紹介していた。結果は、偉大なりインターネットだ。ディアバスターを砕くことなく丸々呑みこませた。
翌朝の散歩にはまだ柔らかいが固まったウンチが出て、お尻を汚さなくなった。


