恩師に再会

四季酩酊 第91回

酒坊

今年から祭日になった「山の日」に川柳大会があり参加した。「やまびこ創立五周年記念句会」が西武新宿線の石神井公園駅を最寄とした、石神井庁舎で行われるのを仲間から知らされた。案内を見て、すぐに行く決心がついた。

川柳を知らぬ男を導いてくれた恩師が選者の名にあった。そのひとの結社からは感情の縺れから離脱したが、彼女の川柳には敬意を持っていた。私にはできない才能がある。そのひとと仲違いして5年にもなろうか。私の句を取ってもらいたいい一心で、そのひとの選の課題には推敲を重ねた。

選は、三才(天地人)・五客・30秀だが、
私の入選句は、

課題「祈る」秋広まさ道選やまびこ川柳
・神仏にピンコロリンを祈る僕
課題「ワケあり」松尾仙影選
・何本か脚が欠けてもカニはカニ
課題「ふわり」播本充子選
・寅さんにふわりと遇った旅の空
・恋心ふわりふわりと揺れて秋
課題「びっくり」平野さちお選
・喪が明けてみれば遺産は負債だけ
・同い齢と思えぬほどの肌の艶
課題「節(字結び)」渡辺梢選
地・節くれの多い男で慈悲がある
席題「応援」内田博柳選
客・ブラジルへ甲子園へと声嗄れる
課題「ファミリー」永井天晴選
・親戚に会うのはいつもお葬式

この日はとても調子が良かった。全部の課題に入選したのだ。まして、喧嘩別れをした選者に2句も取ってもらえた。少しは認めて貰えたかと思った。その人も投句をしていたが天を二つ取っていた。

「道空けて下さい戦車が通ります」(びっくり)
「節約節約 柩も戒名も」(節)

流石に上手い句を作る先生だ。「句には尊敬、人格にはパス」の人格で私は離れた。句には学ぶことがたくさんある。

文芸に師も弟子もないみな独り  酒坊

参考 やまびこ5周年記念句会

「恩師に再会」への2件のフィードバック

  1. 石倉 様

    お悔やみを申し上げます。
    石倉さんの先祖は北海道ではないのですか?
    100年前では開拓民ではありませんね。

    「恩師に再会」読んでいただいてありがとうございます。
    函館時代、末広町(旧・東浜町)の社屋に居た頃、カニの籠を背負ったばあさんが「カニ、カニ」と売り歩いていました。そのカニを倉庫に行き、殻を段ボールの中に放り込んでバリバリ食った。その頃からカニは毛蟹が一番です。のどかな時代でした。

  2. ・わけありの毛ガ二、でも旨い!
    ・7月にお袋が99歳で永眠、葬式・初盆・四十九日・・・
     兄弟4人で、祖父母が100年前に開拓した僅かの土地と古屋の遺産処理。

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