第4ブロック 支部発足30周年記念「特別講演会(健康講座)」開催報告

シャープ社友会東京支部発足30周年記念の一環として第4ブロック主催のオープンイベント「特別講演会(健康講座)」をシャープ幕張ビルで開催しました。

実 施 日:令和6年(2024年)10月25日(金)11時30分開始
実施場所:シャープ幕張ビル 2階展示室
     [懇親会]中華料理 隆昌園 [リュウショウエン] (旧:大連 アカシア)
参  加  者:25名 (内他ブロック参加者 8名




 第4ブロックの秋イベントとしてシャープ社友会東京支部30周年記念の一環でオープンイベント『特別講演会(健康講座)』を開催しました。
講師は元シャープ社員で現在国際医療福祉大学の柊 幸伸(ひいらぎ ゆきのぶ)教授をお招きして「元気に年をとるには」~高齢者研究から介護予防に~と題しリハビリテーション専門職から見た高齢者の特性と介護予防に関する講演をして頂きました。
講演後は、場所を移し中華料理 隆昌園 [リュウショウエン] (旧:大連 アカシア)で行いました。

 

『特別講演会(健康講座)』

司会 第4ブロック幹事 豊田和行

司会 第4ブロック 豊田和行

 特別講演会は、シャープ幕張ビルの2階展示室(昔のショールームが有った場所)をお借りして10時受付開始、10時30分講演会開始で行いました。
参加者の皆さんが早めにお集まりいただきましたので若干前倒しで開始しました。
冒頭、司会の第4ブロック幹事の豊田さんから特別講演会開催に際し講師の柊 幸伸(ひいらぎ ゆきのぶ)教授のプロフィールを紹介頂きました。

 

【講師】柊 幸伸(ひいらぎ ゆきのぶ)プロフィール

講師 柊 幸伸 教授
講師 柊 幸伸 教授

1960年 和歌山県田辺市(旧:西牟婁郡中辺路町)生まれ
1982年 京都産業大学経済学部経済学科卒業
1982年 シャープビジネス株式会社入社(代理店営業部ソフトウェア課所属)
1992年 シャープ退職
国際医療福祉大学博士課程修了(保健医療学博士)
国際医療福祉大学教授、了徳寺大学(現在SBC東京医科大学)教授、福岡国際医療福祉大学教授などを経て、
現在、国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科教授(学科長)/同、大学院教授

元気に年を取るには ~ 高齢者研究から介護予防へ ~

高齢者とは一般的に65歳からとなっていますが、日本老年学会では65~74歳を「准高齢者」、75~89歳を「高齢者」、90歳以上を「超高齢者」として区分することを提言しており、個人的には「超高齢者」の表現に違和感を感じます。
日本は高齢化社会と言われていますが、今後高齢者(65歳以上)の人口は微増で、問題は65歳未満の人口が減少し高齢化率が上昇する事です。

日本人の平均寿命は、男性8.73年、女性12.07年ですが、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳で平均寿命と健康寿命に差があり、この差の間をいかに健康に過ごすかになります。
死亡原因の内、がん(悪性新生物)が一番多く、次に心疾患、肺炎、脳卒中(脳血管疾患)で約60%となります。肺炎は、直接肺炎で死亡する事は少なく他の疾患との合併症で亡くなる事が多くなっています。
現在脳卒中での死亡率は低く成ってきています。脳卒中には、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血で原因が異なりますが、発症後6時間以内に治療を行なうことで生存率が高くなります。
世界保健機構(WHO)の健康の定義は、「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」となっていますが、よく分かりません。

健康な状態と要介護状態の中間の段階をフレイル(Frail)と言い、フレイルになる前に対処する事が重要にあります。
フレイルの判定基準には5つの評価基準があり、3項目以上該当するとフレイル、1項目または2項目に該当するとプレフレイル(Prefrail)でフレイル予備群となります。
フレイルの判定項目で体重減少があり、ベルトの穴が体重減少の目安になりますので気にしてください。
筋力の低下も判定基準となり、握力は全身筋力の代表と言われていて、ペットボトルの開け方で筋力低下の傾向がわかります。親指と人差し指で蓋を開けられれば正常ですが、逆筒握りでしか開けらくなったら要注意です。筋力の低下の可能性があります。

先日、美智子上皇后様が転倒し大腿骨頸部骨折で手術されましたが、高齢者の転倒は骨折の原因となり要介護状態となり健康寿命を短くする要因の一つとなります。
高齢者が転倒する原因は多岐にわたりますが、多重課題遂行能力の低下も一つの原因です。若い人はエスカレータを立ち留まらずに乗ることができますが、高齢者はエスカレータの前で一旦立ち止まってから乗る方がいます。これは多重課題(マルチタスク)遂行能力が低下し複数の動作を同時に行えなくなるからです。
高齢者になるとワーキングメモリ(注意力)のバケツが小さくなってしまうからです。
転倒に関する研究で面白いのは、日本は転倒させないためにどのようにすればよいか(転倒予防研究)を主に行っています。
欧米では、転倒するのは仕方がない、転倒している高齢者をどのように早く見つけるか(転倒検知研究)が盛んに研究されています。意識を失って1時間以上横たわっている高齢者の死亡率が50%を超える為にいかに早く発見すかを重要視しています。

腰痛は、多くの人が1度は経験する痛みで腰痛には色々な種類、原因がありますが腰椎の4番目5番目(尾てい骨のちょっと上)を痛めることが多い。
腰への負担は、人が立っている状態(立位)を100とした場合、あお向けに寝た状態だと25と負担が少ないが、椅子に座っている状態(座位)だと140と立っているより椅子に座っている方が腰には負担が掛かっています。
居酒屋で良く従業員から立ちっぱなしで腰が痛いと聞きますが、座っている客の方が腰には負担が掛かっていると言う話をよくします。立ち仕事で腰が痛い場合は、足を載せる台を用意し、片足を台に載せ、疲れてきたら台に載せる足を変えると多少痛みが和らぎます。
面白いのは、日本人が足元の物を拾う時に背骨を丸めますが、アフリカのマサイ族は背骨が真っすぐ伸びた状態で拾います。何故だか分かりませんが人種の差だと思います。

脳卒中には、血管が詰まるタイプ(脳梗塞)と血管が破れるタイプがあり、脳のどの部分で発症し損傷したかで後遺症が異なります。右脳が損傷すると左半身に運動麻痺がでたり、左脳だと失語症になったり後遺症が残る場合があります。
健康寿命を阻害する要因は、転倒による骨折や腰痛などの運動器の障害、総血管障害(脳卒中)などがあります。

最後に要介護などで施設に入り集団で生活するのが嫌な人は、健康寿命を延ばすために1日8000歩歩いてください。8000歩以上だと膝を壊したり弊害がでる可能性があります。1日8000歩を目安にしてください。
何もしなくても2000歩は歩いていいると思いますから1日6000歩、その内20分はやや速歩きしてください。1000歩約7分から9分ですから2000歩から2500歩を速歩きにしてください。
8000歩歩く時、目的を持って外出して散歩しましょう。目的もなくうろうろ歩き回るのは徘徊です。
健康寿命を延ばし健康な老後を迎えましょう。

 

柊教授の講演終了後、ご厚意で質疑をお受けいただき参加者から活発に質問を頂きました。
その後、幕張ビル1階から2階に向かう会談で柊教授を中心に記念撮影(冒頭集合写真)を行い懇親会会場へ移動しました。

特別講演会風景

懇親会

 懇親会は、シャープ幕張ビルから徒歩約5分の住友ケミカルビル1階の中華料理 隆昌園 [リュウショウエン] (旧:大連 アカシア)で講師の柊教授を含め23名ご参加頂きました。
 大連アカシアは、シャープ幕張ビルから近いにも関わらず、昔幕張ビルに勤務されていた方でも知らなかったと言われていました。
大連 アカシアのある住友ケミカルビルは、1998年4月からフジテレビ系で放送されたテレビドラマシリーズの『ショムニ』シリーズ(江角マキコの代表作、京野ことみや戸田恵子など出演)の撮影舞台となったビル(ショムニでは満帆商事本社)です。
大連 アカシアは、今年10月から隆昌園へ店名が変わりましたが、店の入り口の看板は「大連 アカシア」のままでした。

懇親会は、参加者が3つのテーブルに分かれてしまいましたが、第4ブロックの矢田ブロック長の挨拶と乾杯で始まりました。
前菜のネギチャーシューを始め麻婆豆腐、海老のマヨネーズソース和え、黒酢酢豚、油淋鶏などの中華料理を堪能しました。
料理が足りなかったのか蟹玉など追加注文されているテーブルもありました。
残念だったのは、懇親会が12時からでしたのでちょうどランチ時で忙しくサービスが回らず自分たちでビールや紹興酒を取りに行きました。ビールも瓶ビールが無くなり青島ビールに変わったりしましたが、2時間タップリ中華料理とお酒を堪能しました。
最後は、橋爪顧問の一本締めで懇親会を締めました。
特別講演の講師をお引き受け頂きました柊教授様、今回第4ブロックのイベントに初めて参加頂きました(7228)早野由香様、他ブロックからご参加頂きました皆々様に感謝、御礼申し上げます。

第4ブロックは、次回イベントを企画中です。決まりましたらご案内致しますので多くの方の参加をお待ちしております。

懇親会風景

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