第6回 近くの穴場、鎌倉アルプスを踏破
遠遊日: 2014年12月17日(水)
コース: 港南台駅 ~ 大丸山 ~ 自然観察の森 ~ 鎌倉アルプス・天園 ~ 鎌倉駅
当日は快晴に恵まれたものの強い風が吹いて寒い一日となりました。
参加者は9時30分にJR京浜東北線「港南台」に集合し、簡単なストレッチ体操の後今回のコースの説明があり出発しました。今回の参加者は12名です。
鎌倉アルプスとは俗称で「天園ハイキングコース」と呼ばれているのが一般的です。が、今回は普段余り歩かないコースで横浜南部から鎌倉へ続く尾根沿いを歩きました。この一帯は多摩丘陵南部が三浦半島から太平洋に落ちる地形で小高い丘陵が続きます。
港南台駅を出発して近代的な住宅街を歩き20分程でまず一番の目的地「瀬上市民の森」に到着します。この一帯、円海山周辺の森は横浜市のみどりの七大拠点の一つで横浜市の貴重なみどりの保存地域となっています。
コースは沢山ありますが今回は丘陵の低地にある「瀬上の池」を経由したコースを進みます。瀬上の池は三方を小高い尾根に囲まれそこから流れ出る湧き水で出来た溜池です。
緑豊かなこの池や周辺にはカエルやトンボそれに沢山の鳥たちが生息しています。また環境を守るための取り組みがボランティアの手でおこなわれています。周囲500m位の小さな池ですが動植物にとっては貴重な存在になっているようです。
前日の雨でややぬかるんだ所もあり足元に気をつけながら上の尾根道を目指します。
約15分きつい登り道を辿り「いっしんどう広場」に到着、小休止です。ここからは富士山や箱根の山波が望めますが今日は生憎雲が多く富士山は姿を見せてくれませんでした。
やや下ったトイレ付近からは横浜のみなとみらい地区が望め、ランドマークタワーや観覧車がはっきりと見えました。近くにいた地元の方は「もっと晴れてると東京タワーやスカイツリーも見えるよ」と言っていましたが残念でした。
ここからは尾根道を通ります。「氷取沢市民の森」「金沢市民の森」などがあり、栄区・磯子区・金沢区3区の区境になっています。右手にはすぐ近くに住宅地も広がり、遠くにはゴルフ場のクラブハウスも望める快適なハイキングコースでした。木々に囲まれたコースはあまり風も感じない気持ちの良い散策です。30分程歩いて本日一番の急峻な135段の階段を上ると今回のビューポイントの一つ大丸山に到着です。広く開けた山頂には横浜市の最高点(156.8m)の標柱と三角点がありました。目の前には東京湾が広がり行き交う船や八景島、遠くには房総半島の山並みが望めました。
素晴らしい景色を満喫した後約20分の歩行で「横浜自然観察の森」自然観察センターに到着です。自然観察の森は市民が都市近郊で自然とふれあい、自然を大切にする気持ちを育む事を目的に全国に10か所設置されていますが横浜の自然観察の森は日本で初めて1986年に開園しました。センター館内には円海山周辺の動植物の展示や木工品の展示などがあります。入口手前には手作り木琴が飾ってあり、訪れた人がクリスマスソングを奏でていました。ここで昼食休憩となり、館の前のベンチで持参のお弁当に舌づつみを打ちました。ここで本日のサプライズ、会員の一人から暖かい味噌汁の振舞いがありました。寒い中での一杯は身体が温まり最高のご馳走でした。おのおの食後のしばしの時間を広場の散策などで楽しみました。
さて後半の鎌倉へ向かって出発です。
いきなり急な登りになりましたがすぐに尾根道に出て、10分程で「市境(しざかい)広場」に着きました。市境、つまり横浜市と鎌倉市との境界です。ここから鎌倉市に入ります。広く整備された横浜の道と違って道標もあまり整備されてない道が続きます。しばらく歩くと右手の木の間から横浜霊園が見えてきます。丘一杯に広がった霊園では幾何学的に並んだ墓石が太陽の光に輝いていました。鎌倉には有名な「化粧坂切り通し」、「朝比奈切り通し」など鎌倉七口という切り通しがあり、鎌倉への往来に使われた古道に設けられた拠点で幾つもの切り通しがあったと言われています。このハイキングコースの狭い岩溝もそのような古い歴史が刻まれたところの様です。
まもなく天園への分岐点に出ます、緑のカーテンのような竹林の道が広がり、真っ直ぐに伸びた竹の間を進むと天園の休憩所が見えてきます。天園には3つの休憩所がありますが、寒い平日と言うこともありハイカーはいつもの比べあまり多くはおりませんでした。が、それでも何組かのグループが休憩を取っていました。寒かったこともありますが、中には鍋を囲んでいるグループもありました。休憩所からは目指す鎌倉の町が遠望出来ました。
北鎌倉(建長寺方面)から登ってくるコースとはここで合流します。
しばしの休憩後さらに歩を進めます。
瑞泉寺への山道は石ころや木の根が露出して歩きにくく注意をしながら進みました。この道の周りには貝吹地蔵や古い石窟などが沢山あります。ここは鎌倉幕府の滅亡の歴史を今に伝えるところです。このお地蔵さんは自害した北条時高の首を護りながら逃げる家臣を追ってきた新田軍をホラ貝を吹いて追い払ったと伝えられています。沢山並んだ石窟には小さな五輪塔のあるものもありました。やがてハイキングコースは山肌を回り込むようにやや険しい道を下って行き瑞泉寺の境内に続く道に出ました。ここからは平坦な鎌倉市街を歩きます。今日はさすがに観光客もまばらで歩き易い行程となりました。しばらく進むと鎌倉宮に到着です。鎌倉宮は大塔宮護良親王を祀る神社で「獅子頭のお守り」で有名です。御祭神の護良親王が戦の時に兜の中に獅子頭の小さなお守りを忍ばせて自らの無事を祈った事が由縁となっています。赤い獅子頭が印象的でした。次に源頼朝の墓が清泉小学校の裏山(大倉山)の中腹にあったと伝えられる法華堂跡に向かいます。ここは頼朝が政務を執った大倉幕府を見下ろす場所になっています。
現在の多層塔(供養塔)は1779年(安永8年)に薩摩藩島津重豪が建てたもので、勝長寿院にあったものを移設したと言われ、供物台には島津家の紋「丸に十」の字が残されていました。鎌倉の奥まった所にあり、鎌倉に来ても訪れる人はそれほど多くない様です。
そして一行はやはり鎌倉に来たからにはお参りしなければなりません鶴岡八幡宮へ階段を上って参詣しました。台風で倒れた銀杏にも新しい芽吹きがありました。新年より一足早いお参りでしたが参加者は深々と頭を垂れておられました。何をお祈りしたのでしょうか? これで今回のウォーキングは終了です。
待ちに待った懇親会場へ一路小町通りを進軍。日頃は観光客でごった返すところですが今日は人波も少なく悠々と懇親会場に到着、足を延ばして喉を潤し、料理を満喫しました。
お疲れ様でした、次回の「三浦海岸の河津桜と小網代の森」での再会を期待して解散しました。 (有田記)


