柳多留250年記念式典句会

四季酩酊 第62回

酒坊

四季の中で「〇〇の〇」と使われているのは圧倒的に秋だ。「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」いくらでもある。「芸術の秋」に相応しく、8月後半から9月にかけて川柳大会に参加した。主な大会と入選作を披露します。

8月22日(土)「柳多留250年記念式典句会」
今年は古川柳の「誹風柳多留」が刊行されて250年になる。選者の柄井川柳、編集に呉陵軒可有そして本屋の花屋久治郎によって世に出てから250年ということだ。

その記念大会が2015年8月22日(土)上野池之端の「東天紅」で開催され参加した。川柳界の大物揃いで緊張したが、昵懇の松田重信氏に合いほっとする。会場の円卓の後方は埋まっているので、一番前に陣取った。左右の人から挨拶を受ける。左に番傘本社の菱木誠氏、右に元参議院議員の保坂三蔵氏だった。

・妻と編む太い絆はほつれない (編む)
・問い掛けて答え返らぬ石の庭 (問答)
・留守電を消さないでいる母の声 (偲ぶ)
・軽薄な番組ばかり垂れ流す (平和ボケ)

懇親会は知り合いを探していたら、川柳路の二宮茂男氏と東葛の松田重信氏に誘われて同じテーブルに着いた。同じ席には台湾川柳会代表の杜青春氏もいた。川柳マガジンの竹田麻衣子氏が隣に座る。二宮氏に紹興酒をしこたま飲まされた。
記念句会は150名、懇親会には230名の参加があった。

8月30日(日)「第42回向島川柳大会」
スカイツリーの近くの曳舟文化センターが会場で毎年参加している。今年は、とうりゅう会の講師の山口早苗先生も参加された。ここの特徴は、崎陽軒の弁当と日本酒・ビールに乾き物が用意されていて、選の合間にたらふく飲み、呼名の声が一段と高くなり活気あふれる大会で楽しい。

・あなたしか存在しない片想い (濃い)
・濃紺がダンディ振りを引き立てる (濃い)
・徳俵踏むと出てくる底力 (実力)
・メンタルの強さ真価を発揮する (実力)

9月12日(土)「第29回ふじさわ川柳大会」
私は茅ヶ崎の勤務経験があるので懐かしい。150名の参加で、5句が入選し7位に入賞した。横浜勉強会「めだかの学校」の連中6人で藤沢駅前の居酒屋で反省会をした。入賞者が4人いて、それぞれがカンパしたのでたらふく飲んだり食ったりした。

・皮が好きだからこんがり魚焼く (焼く)
・合コンでやってしまった迷い箸 (迷う)
・どなたでも美人になれるメイク術 (化粧)
・ふわふわな妻でGPSが要る (ふわふわ)
・やれるだけやって閉じたい私小説 (ゴール)
・老妻のてきぱき動くレジパート (てきばき)

9月21日(月)「川柳研究社 創立85周年記念川柳大会」
川柳研究社は川柳六大家のひとり川上三太郎が起こした結社である。めだかの学校の呑兵衛に誘われて参加した。会場のタワーホール船堀には217名の川柳人で溢れた。ここは5年ごとに大会をするという事で、次回は2020年、オリンピックの年で私は77歳の喜寿になる。果たして参加できるだろうか。
反省会の居酒屋で一杯99円で提供するといったハイボールを呑んだ。先着99名ということで私のところにジョッキがいっぺんに3杯ずつ続けて来る。久し振りに酩酊の度を越した。後日の話では20杯飲んだという事だ。

・憂鬱な運動会は良く晴れる (晴れる)
・物腰の低く不気味なクレーマー (柔軟)
・終活にオウンゴールは許されぬ (ゴール)

感性の胸躍らせる詩川柳  酒坊