酷暑の子育て観察記

遊閑通信①

遊閑子

猛暑日が8日も続く記録的な暑さの中で、カワラヒワ夫婦の子育てが始まった。

カワラヒワはスズメくらいの大きさの野鳥で、多摩川の水辺に近い我が家の近辺でもおなじみだが、まさか我がマンションのペランダで子育てとは…。暑さしのぎで閉じこもっている私たち夫婦にとって思いがけないプレゼントとなった。

彼らが巣をかけたのは鉢植えの松の木。20年以上も前に正月の縁起物で頂いたミニ盆栽が徒長したもので、丈ばかりが伸びて倒れそうなのを柱にしばっておいたものだ。その安定さが彼らにとって“巣作りの適地”となったらしい。

7月24日に巣を発見、月末にはどうやら抱卵らしき姿勢が見えた。小鳥の子育ては5~6月が普通と承知していたので、この酷暑の時期に果たして孵化できるのか?半ば心配しながらそっとカーテン越しに見守ることにした。

8月8日、彼らが盛んに巣を出入りするので、留守を狙って直接巣を覗くと、いるいる子供たちが3羽!まずは大成功のようだ。

8月10日、餌を受け取る子供たちの大きく開くくちばしが外からも時々見えるようになった。写真を何とかしたいがもう少し接近を遠慮した方がよさそうだ。午後に一瞬だが大雨。巣一杯に翼を広げて子どもを守る親鳥が何とも健気だ。虐待、育児放棄が度々問題となる人間界の愚かさをつい思ってしまう。

雛 (640x480)

8月13日、子供たちの成長とともに給餌に忙しい親たちが巣を離れる機会が多くなった。留守を幸いに接写を試みる。カメラを親と勘違いしたのか一斉に口をあける子供たちの姿が何とも愛らしくて初孫を得た20年前の感情がよみがえってきた。巣立ちの瞬間はいかがなものか。さらなる期待を込めて待つとしよう。

 

「酷暑の子育て観察記」への2件のフィードバック

  1. 安保法案を忘れさせるいい風景ですね。
    来年も遊閑子さんのベランダに愛の巣を作られることを祈ります。
    遊閑通信を楽しみに待っています。

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