2023年5月24日 第59回「日本銀行本店&三井記念美術館」見学、参加記
今回は日本のど真ん中「日本橋」での二つの知的イベントに参加して来ました。
1つは日本の金融機関の中心「日本銀行」の業務のお勉強と歴史的価値の建物内部
の見学、もう一つは三井グループの歴史やお宝品を保存する「三井記念美術館」の
見学です。
三井記念美術館ではいまNHKで放映中の「どうする家康」に因んで、家康の生涯に
纏わる自筆の手紙や絵画、蒔絵、遺品など国宝級のお宝物を見ることが出来ました。
※各写真はクリックすると拡大します。

爽やかな五月晴れの5月24日(水)に10名(ゲストさん含む)の知識欲旺盛な皆さんが
集合場所の日本橋三越のシンボル「ライオン像」の前に集まりました。




最初の訪問先は毎日誰もが感謝しながら望みのものを叶えて呉れる「お金」のお勉強に「貨幣博物館」を見学しました。
貨幣博物館では、古代から現代までの「お金の歴史」が分かり易く展示されています。
お金は、誰でも使えて、様々なものと交換出来、また使いたい時まで貯めておく
ことも出来ます。
館内は
①古代(7世紀~12世紀半ば)金属のお金のはじまり、
②中世(12世紀半ば~16世紀後半)海を越えてきたお金、
③近世(16世紀後半~19世紀後半)ゆるやかなお金の統一、
④近代(19世紀後半~20世紀)統一通貨円の導入、
⑤企画展コーナー
と分れ、実物の展示品と解説で分かり易くお金の歴史を楽しみながら学べました。
入口近くのレクチャーコーナーには「一億円の重さ」を体感できる展示がありました。




お金の歴史を学んだ後、今回のメインイベント「日本銀行本店」内部の見学に向かいます日頃重厚な石造りの歴史的な建物を外から眺めることはありますが、内部の見学は日頃
ついつい思いきれませんでしたが今回は皆さんの希望もあり、実現出来ました。
先ず受付で身分証明の提示による厳しい本人確認があり、中庭に入ります。
中庭は本館正面玄関への入り口であり、地下金庫への現金搬入ルートでもありましたので障壁で囲まれた閉鎖的な空間となっています。外界と違った雰囲気が漂い圧倒的歴史建造物に目が釘付けとなります。日本近代建築のパイオニアで著名な建築家「辰野金吾」による設計で、欧米の銀行を視察し、ベルギー国立銀行やイングランド銀行から学んでいます
随所に重厚感ある造りとなっており、圧倒されます。
1階中庭をめぐる回廊の柱はドリス式の列柱及び2,3階を貫く柱はコリント式、
いずれも1本石で岡山県北木島産の北木石(花崗岩)が使われています。
また中庭の一角には「馬の水飲み場」の水道柱が立っていました。当初は馬車で「貨幣」
を運んでいた名残だそうです。
暫く中庭の歴史的建造物見学を堪能した後レクチャーコーナーに案内され、10分程ビデオで日銀の3つの役割(お札の発行、物価の安定、金融システムの安定)を学びました。
次にいよいよ建物の内部の見学に移ります。
日銀本店は1896年(明治29年)2月に辰野金吾により建築されました。40代初期の出世作で、彼作の東京駅は特に有名ですね。
1階の受付から2階に上がり、赤絨毯の回廊に案内されました。そこには「歴代日銀総裁の肖像画」が飾られていました。初代吉原重俊から26代三重野康までの総裁の立ち姿で
およそ一畳分の大きさがあり、ずっしりと重厚感がありました。
その中には4代岩崎彌之助、7代高橋是清、16代澁澤敬三の肖像画も見られました。
27代以降は規模を変更し一般的なポートレイト写真になっていました。
その後かって応接室や総裁室として利用されたという大広間を見学しました。
また明治29年の本館建設から増改築された2号館、3号館の様子の説明がありました。
その中で本館の地下にかっての建設基盤の更に下に造られた免震構造は「耐震」
から地震を逃がす「免震」への技術革新がガラス越に足元で見ることが出来ました。
次は地下1階に下りて今回イベントポイント一つ「大金庫」の見学です。
明治29年から平成16年まで108年間利用された大金庫です。米国製で、厚さ
90センチ重さ25トン(扉15トン、外枠10トン)。その頑丈さに驚嘆しました。
流石守り完璧。
そして大金庫の外周に現金を出し入れするに利用されたと言われる「トロッコのレール跡」が当時の姿を残していました。
さらに「1000億円の札束」(レプリカ)を見て、その一部でも〇〇〇と感じたのは私だけでしょうか?
そうするとナントなんと、私の気持ちを察して呉れたのか「1千万円」「一億円」
の重さを体験出来るコーナーが設けられたいました。1千万円が私相応の重さでした?
また、世界初の銀行券自動監査機、現金輸送用貨物「マニ車」の模型もありました。
今度は2024年の発行を予定しています新券(1万円=渋沢栄一、5千円=津田
梅子、千円=北里柴三郎)の展示コーナーです。もう間もなく使用が始まりますね。
本館1階に戻って、当時の客溜の間、「旧営業場」に来ました。高い天井の広い
空間はコリント式の柱頭、アカンサス唐草模様の壁など囲まれ、当時の窓口が
当時を物語っていました。今でいうテラー室でしょうか?
日銀では業務の始業、終業を「拍子木」を打ち鳴らすことによって伝えていたそうです。
拍子木は日銀開業以来、昭和44年まで使用されていました。
旧営業場に見とれておりましたら、突然拍子木が4回鳴り見学ツアー終了でした。
因みに始業は3回鳴ります。(3回は「は・じ・め」、4回は「お・し・ま・い」です)
見学記念のスタンプを頂き、終了しました。
歴史的な建造物、日銀の変遷、業務など等大変楽しく学べる60分でした。












内部は写真撮影が出来ない部分が多かったのでこちらから日銀の様子を皆さんで確認して下さい。⇒⇒⇒ 日銀バーチャル見学ツアー
今日は「お金」に纏わる勉強続きでしたのでお腹も空いて栄養補給の昼食に向かいます
またまたお金に纏わる(?)、名前が「金座」というレストランです。
美味しい定食に舌ずつみを打ってしばし休憩の場となりました。




満足した昼食後、「三井記念美術館」へと向かいました。
三井記念美術館は江戸時代から三井家が収集し伝えてきた日本・東洋の優れた美術品を展示しています。茶道具を中心に絵画、能面、能装束、刀剣、経典、拓本、書跡、調度品など多岐に亘り、三井記念美術館が所蔵する名品の企画展と所蔵者の出品を頂く特別展とを
それぞれの時に合わせて開催しています。
今回は開催中の話題の「どうする家康」展を見学し、徳川家康の生涯と徳川家の変遷を幅広く知ることが出来る貴重な品々を目の当たりに観賞が出来ました。
※館内は写真撮影が不可の為、展示品の掲載が出来ません。HPなどをご参照下さい。
⇒⇒⇒ どうする家康展ホームページ(6月11日迄)
展覧会では、NHK大河ドラマ「どうする家康」と連動し、徳川家康のほか、織田信長、
豊臣秀吉など、様々な戦国武将にまつわる品々や同時代の美術品・歴史資料などが紹介
され、徳川家康と彼が生きた時代を浮き彫りにして、楽しく見学が出来ました。
展示は
第1章 「家康誕生」ー今川からの独立と三河平定
第2章 「戦国乱世の選択」ー今川・武田との抗争
第3章 「豊臣大名徳川氏」ー豊臣政権下の家康
第4章 「天下人への道」ー関が原から江戸開府
第5章 「大御所時代」ー駿府での生活と大阪の陣
第6章 「東照大権現」ー家康、神となる
とその時代を分かり易く絵図を元に解説されていました。
またプロローグとして家康没後30年頃の景観が描かれた大日本五道中図屏風で家康の足跡を辿る屏風図は圧巻でした。歴史好きにはこの上ない、一見の価値十分でした。
今回は美術館に入る前に解散し、マイペースで思い思いに観賞して貰いました。
1時間半から2時間かけて皆さん展示品を当時の思いを巡らせて観賞しました。




今日は最高の天気で「お金と歴史」の知識を頭いっぱいに詰め込み、また「美味しい金座
料理」をお腹いっぱいに詰め込んだ満足満足の例会でした。お疲れ様でした。
次回7月例会は、人気の島「江の島」を巡ります。7月26日(水)です。
風光明媚な「江の島ワンダーランド」をまた違う観点から楽しみましょう。
美味しい「しらす丼」や「海鮮丼」、美味いビールもあるでよ!
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
紀 行 文 :有田知義
写真提供:柿本政昭さん
北村卓士さん
込山廣明さん

