第302回 2026年7月例会「旧東海道を歩く 鶴見~川崎」実施報告

旧東海道の歴史と宿場町の面影を辿る7月例会を開催いたしました。今回はJR鶴見駅から旧東海道をゆっくりと歩き、ゴールの川崎宿を目指す約3.5キロの歴史散策コースです。

  • 実施日:2026年7月18日(土)
  • 天候:曇り のち 晴れ
  • 参加者:18名

本日歩いた東海道について

旧東海道基本データ

日本橋を起点とする五街道のなかで最も早く完成し、メインの街道です。

  1. 始点・終点:江戸の日本橋~京の三条大橋
  2. 全 長 :約500Km
  3. 宿 場 数 :53
  4. 完  成 :1624(寛永元)年
  5. 書  籍 :旧東海道を描いた本
    • 歌川広重 「東海道五十三次」
    • 十返舎一九「東海道中膝栗毛」

当日は神奈川宿(武蔵国)~川崎宿(武蔵国)の区間距離9.5Kmの内で江戸寄りの鶴見から川崎宿の約3.5Kmのコースを歩きました。

尚、当日お配りした地図や今回の詳細ご案内解説書も下記よりダウンロードできます。

当日、スタート時は曇り空で比較的過ごしやすい気候でしたが、歩き進めるうちに晴れ間が広がり、7月中旬らしい厳しい暑さとなりました。しかし、こまめな水分補給と休憩を挟むことで、全員が元気に歩き抜くことができました。多くの方にとって初めて訪れるスポットが多く、行く先々で新鮮な驚きと新たな発見に満ちた充実した一日となりました。

集合・準備体操(JR鶴見駅)

集合場所はJR鶴見駅です。
開催に先立ち、柿本会長より皆様へ健康歩こう会の新しい取り組みとして2点のご連絡をさせて頂きました。

  1. 「おしどりキャンペーン」の推進のため期間限定で同伴者の参加費を無料に致します。
  2. 健康歩こう会例会のコース提案を会員の皆様から募集いたします。

皆様、「おしどりキャンペーン」の推進及び「例会のコース提案」につきまして、ご協力をお願い致します。

続いて、本日のコースのスタート地点である鶴見駅に隠された「3つの秘密」についてのトリビアが紹介されました。

  1. 日本で6番目に古い、鉄道営業初日から走る歴史を刻んだ超エリート駅であること
  2. 貨物専用線として普段は見られない「JR武蔵野線」の正式な起点駅であること
  3. かつて「魔界の入り口」とファンに愛された鶴見線の中間改札や、幻の廃駅「本山駅」の記憶が今も残ること

これには参加者の皆様からも「知らなかった!」と驚きの声が上がりました。その後、ウォーキング指導員の有田さんによるストレッチ(準備体操)を行い、いよいよ旧東海道へ向けて出発しました。

鶴見駅周辺エリア

旧東海道に入り、まずは「鶴見駅周辺エリア」を散策しました。鎌倉時代の源頼朝の伝説に由来する「鶴見」の地名を学びながら、最初の目的地へと向かいます。

  • 鶴見神社・境内史跡:横浜・川崎間で最古の歴史を誇る神社です。かつて旅人で賑わった「鶴見立場(休憩所)」の歴史や、境内から弥生時代の遺物が発見された聖地であることを学びました。境内では、江戸時代の道路標識である「寺尾稲荷道道標(本物)」や、富士山に登ったのと同じご利益が得られるミニチュアの「富士塚」を見学しました。
  • 信楽茶屋跡・モニュメント:将軍や水戸黄門も絶賛したという鶴見名物「よねまんじゅう」を売っていた茶屋の歴史に思いを馳せました。近くの図書館前では、旅人をモチーフにした不思議なパブリックアート「旅立ち」の彫刻を鑑賞し、街道沿いに建つ「寺尾稲荷道道標(複製)」を確認しました。

鶴見川・市場エリア

ここからは橋のアーチを目指し、「鶴見川・市場エリア」へと進みます。

  • 関門旧跡と鶴見川橋:幕末の生麦事件をきっかけに幕府が設けた「鶴見橋関門旧跡」を見学後、徳川家康が架けた歴史ある「鶴見川橋」を渡りました。天才絵師・歌川広重の浮世絵にも描かれた名勝の風情を肌で感じることができました。
  • 金剛寺と市場一里塚:旅人やお遍路さんのオアシスだった金剛寺を経て、日本橋から5番目(約20km地点)の「市場一里塚」へ。横浜市内にわずか2箇所しか残っていない大変貴重な文化財を前に、皆様熱心に見入っていました。
  • 専念寺と横浜熊野神社:浄土宗の古刹・専念寺では、紫式部の「持念仏」とされる千手観音や富士山から飛来した「夜光石」の伝説の説明がありました。続く横浜熊野神社では、明治の鉄道敷設の際に「本殿そのものを人力だけで丸太に乗せて引っ張って移築した」という凄まじい歴史に圧倒です。

八丁畷・市境エリア

ここからは、横浜市から川崎市へとまたぐ「八丁畷・市境エリア」に入ります。

  • 夫婦橋と八丁畷駅:かつて武蔵国の市場村(横浜)と川崎宿(川崎)の正確な境界線だった「夫婦橋跡」を通過し、名前の由来が田んぼのあぜ道(畷)にある八丁畷駅へ向かいました。線路沿いの「無縁塚」では、街道の繁栄を陰で支えた先人たちへ静かに祈りを捧げました。
  • 昭和初期のタイル画と芭蕉句碑:駅の入口横では、地元の川崎中学校の生徒たちが1万枚以上のモザイクタイルで描いた「百年前の八丁畷駅タイル画」を鑑賞。レトロな木造駅舎やボンネットバスに、懐かしいとの声が上がりました。続いて、松尾芭蕉が生涯最後に弟子たちと涙の別れを告げた「松尾芭蕉句碑」を見学しました。
  • 芭蕉ポケットパーク:芭蕉の「門弟(弟子)たち」にスポットを当てたユニークなミニ公園です。22人の弟子たちの句が刻まれた石柱や石盤を眺めながら、給水休憩を取りました。これだけ多くの俳人を一度に紹介しているスポットは珍しいとの声もありました。

川崎宿エリア

後半の暑さを乗り越え、いよいよ本日最後の「川崎宿エリア」へ足を踏み入れます。

  • ここに幸あり歌碑と京入口:昭和31年の大ヒット曲『ここに幸あり』の立派な歌碑を眺めた後、宿場町の玄関口であった「京入口」から当時の旅人と同じルートで宿場内へと入りました。
  • 小土呂橋の親柱:交差点の歩道脇に遺る、かつての石橋の親柱を見学しました。徳川吉宗公の時代に「ベトナムから来た本物の象がのっしのっしと渡った」という非常に愉快なエピソードを紹介しました。
  • 佐藤本陣跡からゴールへ:続いて、阪神タイガースの応援歌『六甲おろし』の作詞家・佐藤惣之助の生誕地を通り、彼のルーツであり14代将軍徳川家茂も宿泊した最高級旅館「佐藤本陣跡」を見学しました。
  • 東海道川崎宿石碑(ゴール):本日の最終目的地に無事到着です!ここで地名の「砂子」をなぜ『いさご』と読むのか、地形の歴史や薬師如来像にまつわる面白い言い伝えを学び、本日の行程をすべて締めくくりました。

本日のウォーキング写真ギャラリー

解散・懇親会

ゴール地点で解散です。ここでもウォーキング指導員の有田さんによる軽いストレッチを行いました。これで明日も安心ですね??
解散後は、希望者で近くの居酒屋にて楽しい懇親会を開催いたしました。冷たい飲み物でしっかりと喉を潤しながら、今日歩いた旧東海道の歴史ロマンや新たな発見、そして元同僚ならではの懐かしい思い出話に大いに花が咲き、非常に賑やかで楽しい交流のひとときとなりました。

ご参加いただいた皆様、暑い中本当にお疲れ様でした!

次回例会のご案内

来月は健康歩こう会303回例会として、「行徳の歴史と神輿づくりを訪ねて」をテーマに開催予定です。
 実施日は2026年 9月19日(土) 、13 時 00 分 に地下鉄東西線 妙典駅集合です。
「市川歴史を訪ねるコース」の第三弾となり、江戸神輿の故郷・行徳の歴史を学び、3年に1度開催される「行徳 五ケ町例大祭」のルートを訪ねるコースとなります。

ぜひご家族の皆様もご一緒に、お誘い合わせのうえご参加ください。

お申し込みはこちらから

文章    伊東 哲也
写真提供  迎居 健一
      柿本 政昭
(敬称略)

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