第1ブロック第7回イベント 「増上寺三解脱門見学」実施報告

第1ブロックの第7回のイベント、今秋のイベント第2弾「増上寺三解脱門見学」を実施しましたので報告します。

実施日  2022年11月25日(金)
参加者  16名
内容   「増上寺三解脱門楼上の特別公開」に合わせて見学、増上寺宝物展示館において実施している「増上寺三解脱門展」の見学、「徳川将軍墓所」見学

朝から快晴のこの日、集合場所の増上寺境内鐘楼前には参加者16名が集合しました。
本日のイベントは、浄土宗の7大本山の増上寺の見学です。日頃行くことができない場所や行くことができても自分からはなかなか行こうとしない場所の見学に参加できたことと、仲間とのおいしい会食と共に楽しい会話が加わり、参加した会員はいずれも、大満足の一日でした。

【三解脱門】
三解脱門とは、むさぼり【貪欲(とんよく)】、いかり【瞋恚(しんに)】、おろかさ【愚痴(ぐち)】の三つの毒から離れ、極楽浄土(増上寺境内)に入る心をつくるための門とされています。増上寺三解脱門は、先の大戦の空襲でも焼けずに残った貴重な建物です。東京都内有数の古い建造物であり、東日本最大級を誇るこの門は増上寺の顔となっています。国指定の重要文化財に指定されています。慶長16年(1611)建立されましたが、強風により倒壊したため元和8年(1622)に再建されました。今年で再建されてから400年となります。再建から400年を記念して、三解脱門の楼上の特別公開がされていますので、見学することにします。新型コロナ感染を防止するため、大人数の行動は控えるという意味で、5名ずつの入場となります。三解脱門の楼上に上がるため特別に仮設の階段が作られており、門の備え付けの階段に比べると勾配は緩やかになっていますが、それでも急こう配の階段は年を重ねた我々には少しきつい状況です。階段を上るとそこは別世界です。中央には阿弥陀三尊像が配置されています。阿弥陀様の脇侍として向かって左側には象に乗る普賢菩薩像、右側には獅子に乗る文殊菩薩像が安置されています。三尊の脇には十六羅漢像が左右に八体ずつ配置されています。羅漢像の足元には過去の増上寺の住職の像も安置されています。これらの像は天正末期から慶長前半頃に製作されたとのことであり、年代としては、本能寺の変が発生した頃に作られたことになります。

【三解脱門展】
本堂の地下1階には平成27年(2015)増上寺宝物展示室があります。ちなみにこの展示室が開設されたのは、徳川家康の没後400年にあたる年になります。展示室では三解脱門の特別公開に合わせて三解脱門展が開催されています。第1部では三解脱門の歴史、内部に祀られている尊像、建築様式や技法、修理の経緯などが展示されています。第2部では浮世絵の展示で浮世絵に描かれた三解脱門や増上寺周辺の名所、当時の風俗を見ることができます。
展示室中央には「台徳院殿霊廟模型」があります。二代将軍徳川秀忠の御霊屋(おたまや)として三代将軍家光公により造営されました。日光東照宮のプロトタイプとして造営された荘厳な建物でした。昭和5年(1930)には国宝に指定されましたが残念ながら昭和20年の戦災で焼失してしまいました。
しかし、明治43年(1910)ロンドンで開催された日英博覧会に出展するため10分の1のスケールで製作されたこの模型は博覧会終了後英国王室へ贈呈されロイヤルコレクションの一つとなり、英国王室により大切に保管されてきました。平成26年(2014)に日本に到着後、修復やクリーニングが行われたたあと、増上寺宝物展示室にて展示されています。

【徳川将軍家墓所】
増上寺には六人の徳川将軍の墓所が設けられています。各将軍の正室と側室の墓もありますが、14代家茂正室であり悲劇の皇女と言われている「皇女和宮」や三代家光公の側室桂昌院(五代綱吉公実母)などの正室、側室の墓もあります。徳川将軍家の霊廟は増上寺の南北(向かって左、右)にありました、その当時の最高の技術が駆使された厳粛かつ壮麗な霊廟はいずれも戦前には国宝に指定されていましたが戦災の空襲によりほとんどが焼失してしまいました。わずかに残った建物も国宝の指定を解除されてしまいました。昭和33年から当時の文化財保護委員会が中心となり詳細な学術調査が行われ、ご遺体は荼毘に付されたあと、現在地に改葬されました。
墓所にある「鋳抜門」は旧国宝で、もともと文昭院殿霊廟(六代目家宣公)の宝塔前の「中門」だったものです。左右の扉には五個ずつの葵紋を配置し、両脇には昇り龍、下り龍が鋳抜かれています。

以上で増上寺の見学は終了です。見学開始から約1時間半。主なところは見尽くした感じがしますが、大本山です。まだまだ見る場所は残っています。それらの見学は次に機会があれば実施したいと思います。

全員そろっていることを確認して、食事、懇親会会場へと向かいました。懇親会では、仲間との楽しい会話に加えおいしい食事、おいしい酒が入り約2時間の食事があっという間に終わりました。参加された皆さんは大満足の様子で終了しました。

文章作成    柿本 政昭
写真撮影   臼井 輝一郎
       込山 廣明

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