第272回「出没!横浜鶴見”電車とバスののんびり旅“」

第272回 出没!横浜鶴見「電車とバスののんびり旅」を
行いました。

※写真をクリックすると拡大します。

2023年7月15日 曇/晴

梅雨明間近の鶴見駅3番ホームに17名の会員が集まりました。
駅のホームが集合場所とは前代未聞のことでしたが、元気な会員は集合時間までに集まり、早速柿本会長の挨拶で社友会の新しい取組や次月(8月)の特別例会「ウォーターフロント隅田川で涼を探そう」の説明があり、歩こう会だけでなく、社友会東京支部の会員皆さんの参加を呼びかけますので、皆さんも家族同伴で参加して下さい、との話がありました。

その後、今回のコースリダーの有田幹事、伊東幹事からコース並びに運営説明がありました。
今回は皆さんが行ったことの無い所をご案内しますとの話があり、どんな所か皆さんの期待が膨らみました。

電車の入線を待つ間にハプニングが起こりました。
若いママに連れられたまだ誕生日前と思われる男の子が会員の方に近づいてきて抱っこをせがみました。みんな好々爺に見えたんでしょうか、ずっと離れずに次から次へと抱っこのおねだりです。全く人見知りしない様子で、ママはただ見ているだけでした。ママからも、赤ちゃんからも安心出来る集団だとみて頂いたんですね。電車に乗っても次から次へとリレーの様に抱っこが続きました。みんな破顔で「」を抱く
様な感覚になったんでしょうね。
途中の駅で降りて行きましたが場を和ませて呉れました。

さて、まず最初は聞いたことも無い、勿論行ったことの無い都会の秘境駅「海芝浦駅」へ向かいました。

海芝浦駅はJR鶴見線浜芝支線の「終着駅」です。
この駅は京浜工業地帯の中にありますが、出口は東芝の工場に行く出口と海芝公園に行く出口しか無く外には出られません。ただ、ホームが海に面していて目の前に、さざ波立つ
京浜運河、そして「鶴見つばさ橋」の見事な斜張橋(国内
3位)のアーチを展望出来ました。夜間にはライトアップされた橋の絶景を眺めるために訪れるカップルも多いそうです。

鶴見線は単線の為電車は15分間浜芝浦駅に止まっています。その間目前の絶景や公園からの展望を楽しんだ後、折り返しの電車に乗車して鶴見駅に戻ってきました。
今度はバスに乗って、「横浜ベイブリッジ」に向かいます。

横浜ベイブリッジは横浜湾に面した本牧ふ頭と大黒ふ頭を
結ぶ高速湾岸線の一部を構成する2層構造の斜張橋です。
上層は首都高速道路、下層は国道357号線となっており、港湾物流の一端を担う重要な輸送路の役割を果たしています。

 

リンク先:首都高速道路株式会社

日頃、車で良い景色だな~、富士山やランドマークタワーも観覧車も見えるぞ!と何となく通っていましたベイブリッジの中を歩いて楽しみました。

ベイブリッジ真下の海に面した公園で、前もって注文しておいた「おにぎりとお茶」で簡単な昼食タイムを取りました。やや風の強い一時もありましたが、その分暑さを和らげて呉れました。
ランドマークタワー越しに富士山も見えて、海・橋・船・街と素晴らしいロケーションでの美味しいおにぎりでした。

いよいよ「ベイブリッジスカイウォーク」です。
エレベーターで4階から散策路に入りました。本牧方面に
向かって右側(内海側)の通路を進みます。横浜湾に面した
みなとみらい地区の建物が林立し、ひときわ高いランドマークタワー、そして有名な赤レンガ倉庫、山下公園、新装なったマリーンタワーなど等横浜の観光名所が俯瞰出来ました。曇勝ちのお天気でしたが富士山のシルエットが浮かんで素晴らしい光景でした。遊漁船もチラホラ浮かんでいました。

約320mのプロムナードを海や街なみ、丹沢の山並みを眺めながら進み10分程でラウンジの展望デッキに到着しました。

ここで集合写真をパチリ、皆の素敵な笑顔がありました。
展望デッキからは内海側の林立した建物を日頃見られない海上から俯瞰することが出来、またいつもと違う感動でした。

また外海側には今も開発・発展が続く本牧・新本牧の林立したガントリークレーンが華やかな赤色を輝かせていました。
新本牧地区にはベイブリッジを通れない大型客船の停泊地を造る工事が始まっていて、その様子も見ることが出来ました

ラウンジには、新本牧ふ頭の役割や海洋工業の建設技術、
環境への取組み等の映像上映や模型展示などを行い、来館者に横浜港への理解を促進していました。

ここで一服!問題で~す。
新本牧地区では、近年大型化する客船が接岸・停泊出来る様埋立工事を行っています。が、埋め立てに使う土は何処から運んでいるのでしょうか?(答えは最終ページで確認下さい)

展望デッキを後に、今度は外海に面した大黒ふ頭側を歩いて戻りました。下見の時もそうでしたが、いつもは大黒ふ頭には自動車運搬船が停泊していて、輸出用の車を何台も次々に積み込んでる様子が見られ、大きな船体には何台入るんだろうと思っていましたが、今日はなんとその自動車運搬船が小さく見える程の大型客船が接岸していました。
こんな光景はホント少なく、ラッキーの一言です。

イタリアの豪華客船「MSCベリッシマ」と言う船でした。
それもそのはず日本発着史上最大級の客船だそうで、乗客5568人、乗組員1536人と超大型・優雅な客船でした

この船がなぜ横浜ベイブリッジを通って大桟橋に接岸出来ないのでしょうか?疑問が浮かびました。
が、回答は簡単でした。
この船は大き過ぎてベイブリッジを通れなかったのでした。
MSCベリッシマは海上からの高さ65mです。そしてベイブリッジは55m、これでは通れませんね。

横浜ベイブリッジは1989年(平成元年)に開通しましたが、その当時の世界最大規模と言われた客船「ロッテルダム」(高さ53m)を想定し、更に2mを加えて55mに設計された様です。将来の発展を読み間違いましたね。

 

リンク先:ゆめやど

ラッキーに、超大型客船を面前で見られて皆さん写真を撮りまくりの様でした。添付の写真でお楽しみ下さい。

楽しかったベイブリッジスカイウォークを終わって次に暑さを癒してくれる、美味しいビールの作り方をお勉強にビール工場へと向かいました。

キリンビール横浜工場の直ぐ前に、江戸の安泰の世を震撼させた大事件「生麦事件」を偲ぶ碑が建てられています。
文久2年(1862)京に向け生麦村を通過中の薩摩藩島津久光の行列に馬に乗って乱入した英人4人が行列を警護していた
薩摩藩士に「無礼討ち」に遭い、1人死亡、2人が負傷しながら東神奈川の本覚寺の米領事館に逃込み、1名は関内の英国領事館に逃げ帰りました。4人は川崎大師へ観光に行く予定でしたが、日本の習慣やルールを理解せず、薩摩藩士の身振り、手ぶりでの下馬し、道脇で待機することの意味が分からず、事件になったと言われています。直前に同様に乗馬で行列に遭遇した米国人は日本のルールに従って道脇に待避して問題をおこしていませんでした。また瀕死の状態にあったリチャードソンに「今、楽にしてやっど」と介錯のとどめも生死の解釈の違いがあった様です。英国は事件への責任として賠償金と犯人(下手人及び主の島津久光)の逮捕・引き渡しを要求して来ましたが、幕府及び薩摩藩は要求に応じず、薩英戦争勃発のキッカケとなりました。
圧倒的な戦力の差で、あっと言うまに一地域を占領されてしまいました。ただこの戦争を契機に薩摩藩は英国との交流を深めて近代化を推し進め、明治維新の中心となっていきました。因みに4人の内1名は女性でしたが無傷でした。藩士の中には「おごじょ」は切るなと暗黙で「武士道」の精神が発揮された様です。

この慰霊碑は、少年の日にこの事件を目撃した鶴見村の「黒川壮三」が、異国の地で非業の死を遂げたリチャードソンの死を悼み、また事件の風化を防ぎ、後世に伝えるため私費を投じて1883年(明治16年)に現場近くに建てました。
尚リチャードソンの墓は横浜外人墓地にあり、後年その両脇に同行していたマーシャルとクラークの墓も作られました。

さあいよいよ待ちに待ったビール工場の見学です。
予約枠の関係で2班に分かれての見学となりました。
受付を済ませて工場内へと案内されました。きりっとした
制服に身を包んだガイドさんの明るい笑顔が印象的でした。
ガイドさんの丁寧な説明に参加者は目と鼻と耳とそれに口を使って納得していました。見学のコーナーでは、ビールを作る材料(麦、ホップなど)の説明がありました。
ビール工場での「」の試食も皆さん「美味しい」と評判でした。「生麦で生麦」❓ (はい、座布団一枚!ですね)

そしてお待ちかねの試飲タイム。待ってました。
出来立ての一番搾りを片手に試飲コーナーへ。
ここでは柿の種のおつまみも出てきて、出来立て3種類の
ビ-ルの飲み比べが出来ました。

 

リンク先:キリンビール横浜工場(キリングループのウェブサイト)

天気(曇りがちで、風が強かったですが、却って涼しくなりました)にも恵まれて、新しい発見、素晴らしい絶景、美味しい思い出、楽しい例会でした。京急生麦駅で解散、
みなさん、お疲れ様でした。

☆問題の答え
新本牧地区の埋め立ての土は、「リニア新幹線建設で出た
」を使って埋め立てています。当りましたか?

紀 行 文 :有田知義
伊東哲也
写真提供:柿本政昭
北村卓士

 

 

「第272回「出没!横浜鶴見”電車とバスののんびり旅“」」への1件のフィードバック

  1. 「都会にある秘境駅」は以前テレビで見たことがありましたが、「テレビで紹介されていた駅に来ることができた」という感動を頂きました。某企業の従業員通用門しかないというおかしな駅ですが、JRも見学者のために乗って行った電車を約15分間停車せてくれる(待っていてくれる)というサービスをしてくれることに驚きです。
    次に訪問した、ベイブリッジからの眺めとも合わせて今回は、外側から横浜港全体を見渡せたことに、またまた感動です。考えると、みなとみらい21地区、象の鼻、大さん橋、山下公園など横浜港を陸地側からしか見たことがありませんでした。
    ビール工場は数年前に歩こう会で訪問しましたが、コロナ休業のあと、案内内容もバージョンアップしたとの案内嬢の言われるように感動の工場見学でした。家で飲むより数段美味しいビールだと思った感じました。
    このような計画をされた幹事の有田さん、伊東さん有り難うございました。お昼のおにぎりに対する心配りなど細かなところまで準備していただき有り難うございました。

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